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クリニックの開業~内装と合わせて考えたい「外観」について

経営コラム

クリニックの開業~内装と合わせて考えたい「外観」について

クリニックの開業を考えるうえで、「内装」は非常に大きなファクターとなることは以前に取り上げました。そしてその「内装」と合わせて考えたいのが、「クリニックの外観」です。

クリニックの開業~内装と合わせて考えたい「外観」について

クリニックの外観は、どんな意味を持っているか?

「外観・外装」は、「ファサード」と呼ばれます。飲食店などは特にこのファサードを気にしますが、クリニックでも同じようにこれに注目する必要があります。

なぜならファサードは、「潜在的な顧客(患者さま)がまず目にするもの」だからです。

たとえば通勤中に何気なくクリニックの前を通ったとしましょう。そのときは特に気にしなくても、自分が病気になったときに、「そういえばあそこにクリニックがあったな、通勤途中にあるから、帰路の最中に立ち寄れそうだ」と思う人は多くいます。

また、非常にしゃれた外観のクリニックはそれだけで目を引くものです。特に美容領域に関わるクリニックの場合は、そのクリニックの外観がおしゃれでスタイリッシュなものであるかどうかも、患者さまの獲得に関わってきます。

言い方を変えれば、そこにクリニックがあることがまったくわからないデザインのファサードであったり、ターゲット層と合致しないファサードのクリニックであったりした場合、患者さまは、「地図で調べたらここにクリニックがあるはずだけど見た覚えがないから、もっとわかりやすいところに行こう」「なんとなく私とは合わない気がするから、ほかのクリニックを探そう」などのように思ってしまいがちです。

クリニックの開業~内装と合わせて考えたい「外観」について

クリニックのファサードを考えたい~見るべき点とはどのような点か

クリニックにおけるファサードの意味と重要性を解説したところで、ここからは「それではどのような点に注意して、クリニックのファサードを作っていけばよいか」について考えていきましょう。

・自院の取り扱う科との相性を考える
まず初めに見るべき点は、「自院が取り扱っている科との相性が良いかどうか」という点です。
上では「美容領域の場合は、外見のおしゃれさもクリニックを選ぶ判断基準となりえる」としました。モノトーンカラーでまとめたモダンなデザインにしたり、エステなどでも有名なバリの雰囲気を写し取った外観でにしたり、高級ラウンジのようなファサードにしたりといった工夫を、各クリニックが行っています。
小児科をメインとしたクリニックの場合は、木目調のファサードにしたり、愛らしいキャラクターを配したデザインにしたりといった工夫が求められるでしょう。

・患者さまのプライバシーに配慮する
クリニックのファサードには視認性の良さが原則として求められますが、デリケートな領域(AGA治療や泌尿器科など)の場合は、逆に「目立たないファサードであること」が求められます。
また、それ以外の科であっても、「クリニック自体は見つけやすいが、待合室にいる人の姿が見えないような外観」にすることが必要です。そのため、壁やすりガラスを上手く利用し、「どんな人が待っているか」がわからないようにする必要があります。

・バリアフリー化されていることは大前提
クリニックは、けがや病気を患った人が足を運ぶ場所です。そのため、バリアフリー化されていることは大前提となります(法規制もあります)。
入口までの道にはスロ-プを設け、入り口自体も広くとります。なおこれらの工夫は、車いすの人などが来院しやすくする工夫であると同時に、「入りやすい入口」「解放感のあるクリニック」であることをアピールできます。

私たちKSメディカルサポート株式会社では、クリニックの開院のお手伝いをしています。クリニックの外装だけに関わらず、どのようなお悩みでもご相談ください。

存続できる医院にするために

ご自分のクリニックで思いどおりの医療を提供できるようになるのはこの上なく幸せなことだと思います。 独立してからのクリニック運営には細かいところで面倒やリスクがつきものですが、 正しいやり方で運営する限り何も心配することはございません。