近代的な美容整形の歴史は、1845年にその幕を開けました。かつては「危険なもの」「不自然なもの」として扱われてきた時代もあった美容整形ですが、現在はそのような価値観は薄れつつあります。それを証明するのが、2022年に出されたデータです。
2人に1人が美容整形を肯定している
2022年に、オリコン・モニターリサーチが1000人(20代/30代/40代/50代/60代、各200名ずつ)を対象として、「美容整形をすることに対してどう思うか」を問うアンケートを行いました。
この調査では、全体の49.1パーセント、つまり約2人に1人が、美容整形を「肯定する」あるいは「どちらかといえば肯定する」と答えていることが明らかになりました。
なお残りの50.9パーセントのうちの7.3パーセントは「分からない、答えを避けたい」としていますから、この数字を差し引けば、むしろ美容整形を否定的にとらえている人の方が少ないということが分かります。
世代別で見た場合、「年が若ければ若いほど美容整形に対して肯定的な人が多く、年を重ねれば重ねるほどに否定的な人が多い」ということがわかります。たとえば20代の場合、全体の63.5パーセントが美容整形を肯定的にとらえているのに対し、60代では32.5パーセントと半分近くにまで支持率が落ちます。
出典:オリコン・モニターリサーチ「Q.美容整形をすることについてどう思いますか」 https://beauty.oricon.co.jp/photo/101022/56034/
「顔が年収を左右している」という事実について
上記では「美容整形を肯定的にとらえている人が多い」としましたが、実は「顔の美醜」はその人の得る年収にも大きな影響をもたらすといわれています。
2018年に行われたデータ(対象者2199人)を元にしたデータでは、「もっとも容姿のレベルが高い群は、もっとも容姿のレベルが低い群に比べて、年収が147.6万円も高い」という結果になりました。
もっとも容姿のレベルが高い群の世帯年収は670万円程度であるのに対し、もっとも容姿のレベルが低い群では522万円程度となっています。またこのデータは容姿レベルを4段階に分けていますが、容姿レベルが高ければ高いほど年収が高くなることも同時に示されています。
出典: 講談社「イケメン・美人ほど「年収が高くて、出世しやすい」のは本当なのか? https://gendai.media/articles/-/83944?page=5
美容整形のニーズは高い
この2つのデータについて、倫理的な観点から疑問を持つ人もいることでしょう。また、当然のことながら、容姿の美醜の判断基準は絶対的なものではありませんし、容姿の美醜がその人の持つそれ以外の能力を考慮材料から外すほどの影響力があるとまではいえません。
ただ、このデータは美容整形を扱おうとしている病院・クリニックにおいては大きな意味を持ちます。 若い世代が美容整形を肯定的にとらえていること、また容姿のレベルが年収に有意な違いを与えているというデータが可視化されていることは、今後、美容整形のニーズが高まっていくことを予感させるからです。「プチ整形」などに代表されるような小さな美容整形を皮切りとして、本格的な美容整形に踏み切る人も決して少なくはないでしょう。
このようなことを踏まえれば「美容整形を扱う医院としての独立」は、医師のキャリアステップのうちののひとつに数えやすくなるといえます。美容整形においてはさまざまな機器の導入が必要であり、独立時には多額のお金がかかります。しかしそのようなリスクを背負ってもなお、考慮すべき選択肢のひとつとなるでしょう。
私たちKSメディカルサポート株式会社では、美容整形を扱う医院・クリニックの開業支援も行っています。新しい一歩を踏み出そうと考えている方はぜひお声かけください。