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若い医師の開業、成功するためには

経営コラム

若い医師の開業、成功するためには

医師にとって、「開業医になるか、勤務医のままでいるか」は人生における大きなターニングポイントとなるものです。 前者の選択肢は、医師という職業の特性上「ある程度経験を重ねた後」に選ばれることが多いものですが、今回はあえて「若い医師が開業医として成功するための方法」について考えていきましょう。

■ 開業医の年齢は41.3歳が平均、20代の開業医は0.02パーセント程度

以前の記事(開業医は何歳で独立しているのか)でも取り上げましたが、医師が開業したときの平均年齢は41.3歳でした。 医師になることのできる年齢は、ストレートで合格したうえで順調に臨床研修を積んだとしても、26歳です。一部の特例を除き、開業医になるためには勤務医として数年~場合によっては数十年の経験を経ることになるでしょうから、開業医になる年齢はどうしても高くなります。 実際にいくつかのデータを見ていくと、20代で開業医となった人の割合は0.02パーセントであるとされていて、0.0パーセントとしている統計すらあります。このため、20代で開業医として活躍していこうとすることは、あまり現実的とはいえません。開業医には、医師としての技術はもちろん、経営技術やほかのスタッフとのやり取りの能力、患者様と円滑にコミュニケーションを進める力なども求められるからです。

ただ、「それでも早い時期に開業したい」「20代は無理だとしても、30代の前半で開業したい」と考える人もいることでしょう。 そのような場合は、どのようなことを考えればよいのでしょうか。

■ 綿密な計画は必須

病院の経営に限ったことではありませんが、ひとつの企業を運営していくためには「計画」が重要になります。 まずは事業計画書をしっかり立てて目標を明確にしなければなりません。またどのような意識を持って治療にあたるかということを、スタッフと共有する必要もあるでしょう。 どのように利益を上げるか、どうしたら患者様にとって良い医療を提供できるか(そして満足感を得てもらえるか)、従業員にとって良い労働環境を提供できるかを考える必要があるでしょう。 これらを明確にしたうえで、「それではどうしたらそれが実現できるか」の計画を立てていきます。この「計画」は、「理想や夢物語」であってはいけません。地面に足がついた具体的なものでなければなりませんし、患者様を得るための計画と組織を安定させるための計画の両方が必要です。

勤務医のころとは異なり、開業医の場合は「患者様を得ること」が非常に重要な意味を持ってきます。勤務医から開業医になろうと決めた人の動機の1位は「理想の医療を行いたかったから」ですが、その「理想の医療」を実現するためには、患者様の獲得が非常に重要です。

ただこのように難しい状況がある一方で、「今後は医局制度が弱体化していくことも考えられるため、早めに動いて、開業医を目指すべきである」とする説もあります。当然のことではありますが、「開業に適した場所」は、時間が経てば経つほどどんどん減っていきます。少子高齢化社会が進んでいるため医療のニーズは尽きることはありませんが、同時に「元気な」ご年配の人も増えてきているため、「勤務医としての定年退職を迎えた後に、開業医としての人生をスタートさせる医師」も多くいます。今後は、「開業に適した場所」がこのように第二の医師人生をスタートさせる人たちと奪い合いになる可能性もあります。

医師にとって、開業医となるべきか勤務医となるべきか、開業医になるとすれば何歳のときに独立すべきかは非常に大きな問題です。どの選択肢も間違いではありませんが、しっかりと計画することが重要です。

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